野球の投手用の投球練習として注目を集めるアイテムといえば、
キレダスとフレーチャではないでしょうか?
野球で特に投手として上達を目指している選手なら、
キレダスとフレーチャに興味があるでしょうし、
実際、どちらを使うべきか知りたい人も多いはずではないでしょうか?
キレダスとフレーチャの効果の違いはどのようなものでしょうか?
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キレダスとは
これはキレダスのノーマルタイプ。
写真のように矢の先にボール状のものがついています。
このボール状の部分を握って通常のボールのように投げます。
しかし、うまく手首を使って投げないと真っすぐ遠くへは飛びません。
キレダスの投げ方や目的と効果は
もちろん野球の投球フォームとして正しく投げないときちんと投げることはできないのですが、
どちらかというとボールを投げる瞬間のすなわちリリースを意識した練習器具といえます。
また、肘を高く上げた投げ方をしないと遠くへ飛ばないので、肘の使い方も身に付きます。
投げる時のリリースを意識した練習
手首を立ててできるだけリリースポイントをホームベースに近い前で投げる。
投手はよく、できるだけバッターの近くでボールをリリースするようにとアドバイスされたことはないでしょうか。
それを練習として体感できるのがキレダスです。
その結果
ボールの回転がよくなる
ボールのスピードが上がる
コントロールがよくなる
これがキレダスを使う目的であり、使った効果といえるでしょう。
もちろん、リリースを意識しすぎてフォームがめちゃくちゃでは真っすぐ遠くへは飛ばせません。
正しいフォームでリリースを意識して投げて初めて効果が得られます。
フレーチャとは
フレーチャは写真のように短いやり投げのやりのような形状です。
メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャース入団が決まった山本由伸投手が練習で使っていることで有名です。元々は、やり投げ練習用のジャベリックという器具を使って練習していたのですが、そのジャベリックを野球向けに改良したのがフレーチャです。
先に丸いボールのようなものがついていますが、ここを握るのではなく真ん中の白い筒状の部分の後方のやや太くなった部分(後方の青い羽根の部分のすぐ前部分)が握る部分で投げ方としてはやり投げそのものとほぼ同じです。
フレーチャの投げ方や目的と効果は
フレーチャの形状のとおり握り方は野球のボールの握りではなくやり投げのやりの握り方と同じで、投げ方はほぼやり投げと同じです。
ですから、フレーチャを使って投手のような投球練習をするというものではありません。
全身を使った投げる力を鍛える練習器具
フレーチャは握り方も投げ方も野球の投球ではなく、ほぼやり投げと同じです。
では、その目的と効果はというと、全身を使って投げることにより身体全体が一つにつながった投球力が鍛えられるということです。腕の力だけで投げてしまうと、どうしても肩や肘に負担をかけてしまい怪我に繋がる可能性が高くなります。それを、全身の力でボールに力を加えることで良いボールが無理なく無駄なく投げられるようになるのです。
全身を使ったフォームで投げることによって、その力をボールに伝えて、スピードのある勢いのあるボールが投げられるようになる。
このようにフレーチャは野球の投げ方ではありませんが、全身を上手に使った投げ方を習得して、全身を使ったキレのあるボールを投げられるようになるのが目的と効果といえます。
山本由伸投手がまさにこのことを証明してくれているといえるでしょう。
まとめ
キレダスは、野球の投球フォームで特にリリースの時の手首の使い方を意識した投げ方(手首を意識しすぎるとフォームが崩れますし、どこかに力みが出てきちんと飛ばなくなります)でキレのあるボールを投げられるように練習する道具。
フレーチャは、野球の投球フォームではありませんが、投げる時の全身の使い方を上手に習得するため(身体のどこかに力みがあると、その部分に負荷がかかり故障の原因になります)の練習道具。
では、どちらが効果的か
そもそも、投げ方(使い方)が異なり、効果は似ていても練習過程が違うので、両方を使うことで相乗効果があるのではないでしょうか。
キレダスは、ボールのリリースポイントを意識してコントロールを良くすること、ボールのキレを良くする目的が主です。フレーチャは全身を使ったピッチングをして全身の力がボールに伝わりやすくすることを身に付けるのが目的です。どちらを良くしたいかの優先順位で選ぶのが最適なポイントになるでしょう。もちろん、両方で練習することでそれぞれの利点がよくなることは間違いありません。
もし、最初はどちらか一つからという場合は、まずは興味のある方から試してみるのがいいと思います。どちらが先の方がいいということはないと思います。
デメリットは?
どちらもいつかは壊れてしまう可能性があるということです。どちらかというと、フレーチャの方が自身の重さや遠くへ飛ばせる分、大きな衝撃を受け続けるので壊れやすいという気がします。
練習として使ってのデメリットはありませんが、ボールと一緒で投球という動作には変わりませんから、一度の練習で投げ過ぎるのは投球過多になってしまうことには変わりありません。
キレダスバットもあります
レッドソックス吉田正尚、阪神の大山選手も使っているキレダスバット
さらに身体の繋がりがわかるともっと効果が発揮できる
アイピーセレクトから発売されているコマンドという器具を使って身体の繋がりが習得できるようになると、さらに効果が高まります。
身体が繋がるということは動作に無駄がなくなり効率的に力が発揮しやすくなると同時に、怪我の予防にもなります。野球チームでの練習やその他のスポーツチームでも取り入れるところが増えています。