野球チームに所属していると、自宅でも自主練習としてバッティング練習をしたくなると思います。
ただ素振りをしているだけでは物足りない、ボールを打ちたいとなってくるとトスバッティングや置きティーのような練習になってきます。その場合に必要になってくるのがネットです。
簡易的な組み立て式のネットから据え置き型のネット、あるいは支柱を使って固定するネットまで、各家庭の庭やガレージの状況によって変わってくると思いますが、いくつかのパターンを紹介していきます。
野球をやっていると自宅の庭にネットを張って野球練習場のようにしたくなりますね。
庭が大きかったらいいけど、せめてトスバッティングくらいの練習ができるだけでも嬉しいですね。
カーポートがあれば、ネットをカーテン式に貼ってバッティングゲージのような感じにすることもできますよ。DIYが得意な人なら簡単にできるはずです。
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庭や部屋で手軽に組み立てられるバッティングネット
置き場所を取らず、使う時だけ庭や室内で組み立てて使用できる手軽なネット。もちろん、置き場所に困らないのであれば組み立てたまま置いておくと組み立てる手間が省け便利です。
野球を始めたての、まずは最初のネットには手ごろ
最近、野球を始めたばかりで、とりあえず自宅でもバッティングの練習をしたいという子や、とにかく少しでも自宅でバッティング練習ができる環境を整えたいという場合の、まずは最初の一つ目のネットとしてお手頃です。
メリットとデメリット
メリット
- 使わない時は仕舞っておけるので置き場所に困らない。
- 比較的、安価。
- 室内でも使用できる。
- 持ち運びが可能なので、別の場所でも使用可能。
デメリット
- 使う度に組み立てる手間がある。また、片付ける手間もある。
- 安定感が弱く、ネットの強度も弱い。硬式ボールは不向き。
- ネットが小さめなので打球がネット外に飛ぶと危険。
手軽なのはいいですが、最大の問題点は打球がネットに入らない場合。野球を始めたばかりで打球が安定しない場合や、野球経験が長くても打ち損なうと打球はあらぬ方向に飛んでしまいます。この点が、やはりネックになると思います。
自宅の庭に置きっぱなしできる据え置き型のティー用バッティングネット
いわゆる野球チームなどがグランドで使っているトスバッティング用のネットです。庭などに常に置いておける場所に困らないならば、組み立てる手間がいらず、多少の移動ならば二人で運べるので便利です。
学校やチーム練習のように少しでも本格的な気分で練習したいなら
自宅の庭やガレージに置きっぱなしにできて、いつでもすぐにバッティング練習ができて、気分も本格的に真剣に練習したいなら据え置き型のネットがおすすめです。
メリットとデメリット
メリット
- 組み立てや片付けの手間がいらない。
- 安定感があり、頑丈なので軟式ボール、硬式ボールを問わずに使用できる。
デメリット
- 打ち損なうと打球がネットからはみ出す恐れがある。
- 多少、高価になってしまう。
一般的に野球練習に使用されるように、特にデメリットはありません。庭やガレージでの置き場所に困らないのであれば多少高価ですが、こちらのネットの方が安心感があります。ただ、初心者の場合は打球がはみ出す可能性は高いですし、経験者でもたまに打ち損なうと打球がはみ出す恐れはあります。
カーポートを利用してネットをカーテン式に固定してバッティングゲージ風に
自宅にカーポートがあるなら、これが一番便利
組み立て式のネットにしても、据え置き型のネットにしても打球がはみ出してしまうという恐れがあります。その解決策として、カーポートがある家の場合、カーポートの柱を利用してDIYでネットを張るという方法があります。張りっぱなしにしておくと邪魔になったりするので、柱と柱をワイヤーで結び、ネットをカーテン式にすると便利になります。使わない時は、カーテンのようにまとめておいて、使う時だけ広げるだけ。ネットの面積も広いので、はみ出す心配もなくなります。
我が家は、このような感じです。
天井部分にもネットを張っておくと屋根を保護できます。
ネットの下は重めのチェーンを這わしておくとネットの浮き上がりを防げます。
柱が2本あれば可能
柱と柱をワイヤーでつなぎ、ネットを数か所、カラナビで引っかければ出来上がり。
製作のポイント
- ステンレス製のワイヤーを使う。(カバー付きのワイヤーがありますが、カバーが無い方がカラナビの動きがスムーズです。我が家は、カバー付きにして失敗だと感じました)
- 太すぎず、細すぎないワイヤーを使うこと。(細いワイヤーを使うとネットを吊るした時に強度が弱く垂れ下がってしまいます)
- カラナビもステンレス製のしっかりしたものを使う。
- ネットの下に這わすチェーンも少し重めのものを使いましょう。(軽いと打球の勢いでネットが捲れて出てしまいます。
- ネットとチェーンの固定は、100円ショップの結束バンドで十分。(使用していると地面と擦れて結束バンドが切れることがありますが、その都度、補修すれば大丈夫)
ほとんどの道具はホームセンターで揃います
ワイヤーやカラナビ、ワイヤーを固定するハトメなどは基本的にホームセンターで揃います。また、一部は100円ショップでも揃えることが可能です。
ホームセンターのネットでは強度が不十分です
ホームセンターに売っているネットは基本的に農業用などのもので、ネットの糸が細く、ボールに対する耐久性はほぼありません。また、サイズも希望通りのサイズを選ぶことは不可能に近いです。
ネットのサイズを自由に選べるショップで買うのが便利
ご自宅のカーポートのサイズや向きに合わせて、どのようにネットを張ったら安全かつ良いか考えて張るといいと思います。大きめのネットを買って、自分で合うサイズに加工するのは大変な作業になります。できれば、ネットのサイズも縦横の長さが自由に選んで購入できるお店で購入するのがおすすめです。その時の注意点として、縦の長さは高さと同じ長さよりも50㎝ほど長い目にして地面に垂らしておいた方がめくれることもなくボールが出ることもなく安心できます。
硬球を使う場合は、ネットの強度も重要
ネットの強度も重要になってきます。細かったりすると耐久性が悪く、破れてしまう可能性があります。特に硬式ボールを使用する場合は、最低でも440T/60本以上の強度の方が安心です。90本以上なら、まず間違いありません。
ネットの選び方
サイズは、取り付け場所にあったサイズを測って選んでください。
ネットの強度ですが、440Tというのが編まれている糸の種類(太さ)です。この糸が使われていることと、〇本というのが編まれている糸の本数です。上にも書いているように60本以上のものを買えば大丈夫ですが、より強度を上げたいならば、90本以上にすればいいでしょう。野球練習場やバッティングセンターなどでは、90本以上が使用されています。
自分で大きさを変えるのは大変な作業
大き目のネットを買って、自宅のカーポートなどの大きさに合わせて加工するとなると作業が大変です。大きさは自由に切ることができても、補強のために周囲をネットと同じ素材の紐で編み込まなくてはなりません。この作業が面積が大きくなればなるほど、長くなるのでめちゃくちゃ大変です。その手間を考えると、欲しいサイズに合わせたネットを購入すると最初から周囲も補強済みなので楽です。
お父さんがゴルフ練習にも使うなら、網目の大きさも気にしてください
網目の大きさには、25mmとか35mmなどあります。もし、ゴルフ練習でも使うなら小さい網目の方を選びましょう。
これらは、ほんの一例です。高さは1メートル~5メートル、幅も1メートル~10メートルなど各店舗には様々なサイズのネットが用意されているので、自分に合ったサイズを探して注文してください。
ゴルフ練習用の的を張っておくとピッチング練習も可能
ネットに直接打つと、長年使っているうちにネットがボールとの摩擦で劣化してきて切れてしまう可能性があります。ゴルフ練習用の的を張って使うとボールが直接ネットに当たらないので劣化を防げます。的は4隅をカラナビで留めるだけで大丈夫です。
ピッチングマウンドがあるとピッチング練習も可能
バッティング練習だけでなくピッチング練習で的に向かって投球練習もできます。ピッチング練習をする場合は、簡易式のマウンドがあると、より実践的な練習も可能です。
あると便利なバッティング用マット
バッティング練習をする場所の足場がしっかりしていると無くても問題ありませんが、足場が悪かったり凸凹している場所ならば、あると役に立つのがマットです。バッターボックスとホームベースがついた物や、単なるマットだけの物などあります。
このような便利な鳥かご式バッティングネットもあります
持ち運び可能な鳥かごネット
庭が広くて余裕があるなら張りっぱなしも可能ですし、少し手間はかかりますが使う時だけ組み立てて簡易的な鳥かごネットとして使用できます。
グランドで練習しているチームも、チームに一つもっておくと、いつものグランドや遠征にも持ち運びをして使用もできます。