中学硬式野球リーグのポニーリーグは、他のリーグに先駆けて将来につながる野球界のために新しい試みを、どんどん取り入れています。
2020年からは、新たな試みとして4つの取り組みが始まっているんだ。
中学硬式野球リーグのポニーリーグは2020年から
SUPER PONY ACTION 2020
という改革に取り組んでいます。
その4大改革の一つが、
投球制限
1試合でのピッチャーの投球数を定めています。
最近では多くのリーグで取り入れられつつありますが
ポニーリーグでも導入が始まっています。
1試合での投球数は、
1年生は60球で変化球禁止
2年生は75球
3年生は85球に制限されています
また同日の連投や投手捕手の兼任も禁止しています。
他にも、球数制限内であっても1日に50球以上投げると翌日の試合では登板できません。
これは同時に
故障の予防というだけでなく
ボールの投げ過ぎにより、若い間に肩や肘を故障して、将来のある野球選手が怪我のために活躍できなかったり、野球そのものをあきらめなければいけないということを防止しないとだめだからね。
より多くの選手に登板機会を与えるという側面も含んでいます
1試合の中で、多くの投手が投げる機会が生まれると、みんなが投手の経験を積むことが出来て、多くの投手を育てるメリットがありそうね。
これも、野球界全体を見ればいいことと言えそうね。
これらはポニーリーグ発祥の地である
アメリカでのデータに基づいて作成されたガイドラインから設定されているということです
球数制限 まとめ
中学硬式野球の各リーグでも最近は、球数制限が採用されるようになってきましたが、ポニーリーグは他のリーグに先駆けて採用しています。
それだけ、将来ある野球選手の身体を守ろうという意識が高いリーグといえますし、先駆けて採用するということは行動力のあるリーグといえるでしょう。
これから、中学生になり硬式野球に取り組みたいという子たちは、ポニーリーグ所属のチームを選択するということも、これからの時代にはいいことかもしれません。
低反発バットの使用
中学硬式野球ポニーリーグが掲げる
SUPER PONY ACTION 2020
の四大改革の二つ目
国際標準バットの使用
最近は金属バットの進化がいちじるしく
高校野球でも飛距離が伸びやすく
ホームランも量産される傾向にあります。
野球をしている者にとっては、ホームランをたくさん打てるようになるのが目標でもあるからね。
しかし、
中学の硬式野球であるポニーリーグでは
低反発のあまり飛ばないバットの採用をすすめています。
いわば日本の金属バットは日本独自の
高反発の飛ぶバットであり
確かに少しでも遠くへ飛ばしたい
ホームランを打ちたいという球児の夢を実現させやすいアイテム
といえるかもしれませんが、
あくまでも日本独自のバットであり、海外の選手が使っているバットとは異なります。
将来の木製バットの使用時期や国際大会での試合を見据えた場合、
飛びにくいバットで技術を養うことが重要になってきます。
例えば高校球児の日本代表が国際大会では
使用できません。
そのため
国際大会では打線が沈黙して負けてしまったり、
大学進学後やプロ入り後に
打てなくなる選手が続出してしまうのは
バットの性能に頼ったバッティングをしていた原因といえるでしょう。
ポニーリーグがこの国際標準バットを使用する理由は
以上のようなこともありますが、
投手を危険から守るということも一つです。
高反発のバットの打球はするどく
ピッチャーへの打球は近い分
当たればかなりの危険です。
また打高投低であれば
投手の投球数が増えるのは必然となります。
そのような意味でも投手の投球数を減らし故障の減少につなげる目的もあります。
さらには、
低反発のバットでの打撃なので、
正しい理想的な技術を身につけないと
良いバッティングはできないので
必然的にバッティング技術にもつながります。
野球を長く続け高校卒業後も野球をするならば
いずれ木製のバットを使用することになります。
そのときにスランプに陥ることもないかもしれません。
遠くへ飛ばすことが魅力の野球
それが一番楽しいと感じる中学時代に
低反発のバットを使って野球をすることは
必ずや将来につながるといえるでしょう。
2024年からは高校野球でも低反発バットを採用
2024年からは高校野球でも低反発バットを使用することが決まっています。
中学時代に高反発バットに慣れてしまうと、今後は高校野球で不慣れな低反発バットを使って戸惑うことになります。
そういう意味でも、中学時代から低反発バットに慣れておくことは高校野球に向けてもメリットになります。
低反発バットの採用 まとめ
ポニーリーグで、低反発バットを採用しているのは、まだ未熟な中学生の身体を守ること。高反発のバットで速い打球やするどい打球で野手が怪我をしたり、ヒットや長打が出やすく投手の投球数も増えてしまいます。
このような観点から、打球による怪我の予防、投手の投球過多による故障の予防、また、バットの性能に頼らずに自身の技術による打撃向上と将来木製バットを使用する可能性も踏まえ(高校でも低反発バットを使用)て、ポニーリーグでは他の中学硬式リーグに先駆けて低反発バットを採用をしています。
このように、先を見据えた改革をしている中学硬式野球ポニーリーグに所属するチーム選びをすることも、子供の将来を見据えたチーム選びといえるのではないでしょうか。
イエローカード
中学硬式野球ポニーリーグが掲げる
SUPER PONY ACTION 2020
の四大改革の3つ目
イエローカード。
試合中に監督やコーチが
怒声や罵声をあげた場合に
審判や試合管理者がイエローカードを出す権限が与えられています。
よく試合や練習で監督やコーチが
選手たちを怒ったりひどい言葉を発したりすることがありますが、
ポニーリーグがそういったことの禁止を明文化したことは、
野球界とくに少年野球界にとっては画期的なことといえるのではないでしょうか。
この目的は
決して、指導者を罰するものではなく、
子ども達が明るく楽しく野球をするためのものだということです。
子ども達の野球離れの一因である
指導者の怒声罵声に待ったをかけて
少しでも野球を楽しみたい子どもを増やすことは
将来への野球人口の底辺の拡大につながる取り組みの一つといえるでしょう。
指導者に必要以上に厳しく怒られるのが嫌になって大好きな野球をやめてしまう子がいるって聞いたことがあります。せっかく好きで始めた野球をそのような理由で辞めてしまうのはかわいそうですよね。
試合中にも、相手チームの指導者が子供たちに対して、ものすごく怒っているのを見たり聞いたりするだけでも、こっちも嫌な気分になったりするしね。
そのような考えをもつポニーリーグ
注目されるべき野球組織ではないでしょうか
イエローカード まとめ
中学硬式野球ポニーリーグは子どもたちが野球を楽しむためのリーグ。決して、指導者や大人が勝利にこだわって子どもたちに野球をさせているわけではありません。主役は子ども。大人の感情で主役である子どもたちが野球を楽しめない、嫌になる、辞めたくなっては意味がありません。
指導者や大人は野球をする主役である子どもたちのサポート役として、怒声や罵声を排除していく環境を整える一環として、試合中での指導者による言葉遣いにイエローカードを出す制度により、長らく日本の野球界で当たり前のように行われていた指導者による上からの指導改善に取り組んでいます。
Easy Score
中学硬式野球ポニーリーグが掲げる
SUPER PONY ACTION 2020
の四大改革の4つ目
Easy Score
公式戦での試合速報が
一球速報ドットコムのサイトから
確認できることが可能になっています。
スコア付けの保護者の負担を軽減すること、
また協会本部でデータ管理することにより
大会ごとの個人賞の設定管理もしやすくなるということです。
公式記録としてきっちりとデータが管理され
以前に記載した球数制限の管理もはっきりとします。
そして
なによりもありがたいことは
当日
試合会場に行けない保護者も
どこからでも試合の経過を一球ごとに
リアルタイムで知ることができるのは何よりも助かりますし
自分の子の成績もわざわざ親が記録しなくても
サイトで管理されているので
打率や安打数、本塁打数、盗塁数や
投手なら防御率や被安打数他いろいろなデータが
計算せずに知ることができるのは
本当にありがたいことといえるでしょう。
仕事や用事で試合を観に行けないことがあるけど、試合中の途中経過って気になってしまうよね。観に行けなくても、どこからでもリアルタイムで試合をチェックできるのは、とても嬉しいわ。
子供の野球の試合での成績を記録しておかなくても、後から調べたりできるのも便利よね。
Easy Score まとめ
ポニーリーグの公式戦は、Easy Scoreを使った一球速報が行われています。
チームごとに、スコアをつける手間も省けるし(手書きのスコアを記録するかどうかは、チームごとに変わります)、公式記録としてネット上で確認もできます。
なによりも、ありがたいのは、試合を観戦できなくても、リアルタイムでどこからでも途中経過を確認できることは、選手の保護者にとっては嬉しいことではないでしょうか。
中学硬式野球リーグ・ポニーリーグについてはこちら↓をお読みください